
PRと広告の違いについて解説!PRを成功に導く3つのポイントとは?
みなさん「PR」と「広告」の違いについて理解していますでしょうか?
経験豊富なPR担当者やマーケティング担当者であっても混合してしまっている方が多いようです。
本記事では間違いやすいPRと広告の違いについて徹底解説します。
PRと広告の意味をそれぞれ理解することで、戦略立案や新規顧客の開拓などの成功率が上がっていきますので、今後のマーケティング活動に活かしてください。
目次[非表示]
- 1.間違いやすい!PRと広告の違いとは
- 2.PR会社と広告会社の違い
- 3.そもそもPRとは?目的と特徴を解説
- 3.1.PRの目的
- 3.2.PRで使用される媒体
- 4.そもそも広告とは?目的と特徴を解説
- 4.1.広告の目的
- 4.2.広告で使用される媒体
- 5.PRと広告の違いまとめ
- 6.PRを成功させるための3つのポイント
- 7.PRと広告が融合したようなマーケティングも登場!
- 7.1.インフルエンサーマーケティング
- 7.2.広告感が少ないネイティブ広告
- 7.3.インタラクティブ動画広告
- 8.PRと広告の違い まとめ
- 9.PRが難しいと感じる方はまず“RRP”がオススメ
間違いやすい!PRと広告の違いとは
まず、PRと広告の違いを簡単に説明すると下記2つになります。
〈PRと広告の違い〉
①情報発信元が異なる
②効果が出るまでの期間が異なる
さっそくPRと広告の違いについて詳しく紹介していきますので2つの違いを理解し、自社商品やサービスの情報拡散に役立てましょう。
PRと広告の違い:①情報発信元が異なる
PRと広告の違い1つ目は、情報発信元の違いです。
情報発信元の違いは下記のようになります。
〈PRと広告の情報発信元の違い〉
PR:第三者が発信する情報
広告:企業が費用を払って発信する情報
PRは新聞・テレビ・SNSなどのメディアや、商品を購入する消費者などの“第三者”が情報発信元となります。
そのため、基本的に費用は掛からず、客観的な情報が発信されます。
一方、広告の発信元は企業(当事者)になり、費用を払うことで伝えたい情報を発信します。
主観的な情報か客観的な情報かの違いで、消費者からの信用は変わってきます。
商品やサービスの魅力を整理し、綺麗に伝えることができる場合は主観的でも高い効果が見込めますが、そうでない場合は客観的な情報の方が高い効果を得られやすくなります。
PRと広告の違い:②効果が出るまでの期間が異なる
PRと広告の違い2つ目は、効果が出るまでの期間の違いです。
簡単に期間の違いを説明すると下記のようになります。
〈PRと広告の効果が出るまでの期間〉
PR:メディアや消費者が情報を発信するため、効果が出るまでの期間は長い
広告:企業(当事者)が情報を発信するため、効果が出るまでの期間は短い
では、PRと広告の効果が出るまでの期間の違いについて詳しく説明していきます。
<PRの効果が出るまでの期間は?>
PRの場合は効果が出るまでの期間が長くなりやすいと言われています。
ある企業の商品やサービスに価値を見出したメディアや消費者が情報を発信するため、どうしても効果が出るまでの期間が長くなります。
例えば、SNSで商品をPRする場合、1つの投稿では効果が出でづらいため、一定数以上の投稿が必要になります。
そのため消費者の元に商品やサービスの情報が届くまでにSNSのコンテンツを充実させる必要があり、PRの効果が出るまで期間が長くなりやすいです。
信用を獲得するまでに時間は要しますが、一度獲得した信用が資産となり、商品やサービスのイメージアップや認知度向上に繋がりやすくなります。
<広告の効果が出るまでの期間は?>
広告はPRと比べて信用は低くなりやすいですが、伝えたい情報を好きなタイミングで届けることができるため、短期的に効果が出やすいと言われています。
そのため、商品やサービスが持つ特徴の整理や、適切なターゲット選定などを行うことで、PDCAのサイクルを早く回すことができます。
広告は短期的に効果が出やすいですが、中長期的なPRもなおざりにせず、両者を使い分けたマーケティングの施策を打つことが大切です。
PR会社と広告会社の違い
PRと広告で伝わり方に違いがあるように会社にも違いがあります。
〈PR会社と広告会社の違い〉
PR会社:メディアに商品やサービスの情報を発信してもらうよう働きかける会社
広告会社:広告主とメディアを結ぶ会社
PRを依頼するつもりが気づいたら広告を打っていたとなると、時間も費用も無駄になってしまいます。
効果的な発信ができるようにさっそく違いについて詳しく理解していきましょう。
PR会社とは
PR会社は、テレビや新聞、Webサイトなどのメディア(第三者)に商品やサービスの情報を発信してもらうよう働きかける会社です。
総合PR会社と専門PR会社の2つに分けることができ、紹介したい商品やサービスに合わせて会社を選びます。
総合PR会社は、マーケティング戦略やイベントの企画、SNS運用などを統合的に行ってくれ、幅広い業界や活動に対応しています。
専門PR会社は、ITや医療、外資系企業など特定の業界に特化した会社や、SNS運用やプレスリリースなど特定の活動に特化した会社などに対して専門的に対応しています。
広告会社とは
広告会社(広告代理店)は、広告主とメディアを結ぶ会社です。
テレビや雑誌、Webサイトなどのメディアが持つ広告枠を購入し、商品やサービスの特徴や強みを紹介します。
インターネット広告やCM、屋外広告など広告手段も様々あるので、商品を広めていく際に必要となる広告を分析して、その広告に強いと言われている広告会社を選ぶのがオススメです。
そもそもPRとは?目的と特徴を解説
PRと広告の違いについてここまで理解できたかと思います。
しかし、根本的なPRや広告についての基礎知識がしっかり理解できていないと、効果的な発信は出来ません。
そこで、ここではPRの目的や使用される媒体などの基礎知識を紹介していきます。
PRについて理解を深めることで、より一層的確なマーケティング施策を実行できるようになりますので既に知っているという方も確認のために把握しておきましょう。
PRの目的
そもそもPRとは「パブリック・リレーションズ(Public Relations)」の略で、社会との良い関係づくりという意味があります。
消費者に無理やり商品を購入させるのではなく、商品やサービスのことを好きになってもらったり、興味を持ってもらったりするなど共感してもらうことで、良い関係を構築していきます。
また、PRは社会との関係性が重要になるため、社会が変化すればPRの在り方も変化します。
その時々で社会が求めているものを見極め、消費者の声を聴き、共感できる商品やサービスを作っていくことが大切です。
自社の商品やサービスを一方的にアピールするのではなく、社会との信頼関係を築き、コミュニケーションを取るという本来の目的を忘れないよう気を付けましょう
PRで使用される媒体
PRで良く使われる媒体は下記のようなものがあります。
▼PRで使われる媒体
・プレスリリース
・PR動画
・SNS
・新聞や雑誌
・イベント
このような媒体に商品やサービスを発信してもらうためには、それぞれの媒体が持つ特性を理解することが大切です。
例えば、SNSは若い方が多く「バズりやすい」といったメリットもありますが、炎上リスクも伴うため、情報内容を精査した方が良いと言えます。
それぞれの媒体のメリットやデメリットを考え、どのようなPRが上手くいくかを分析しましょう。
そもそも広告とは?目的と特徴を解説
PRの目的や使用される媒体について紹介してきました。
続けて広告の目的や使用される媒体に関する基礎知識について紹介していきますので、こちらの理解も深めておきましょう。
広告の目的
広告の目的は、商品の販売や事業の成長を促すことです。
そのため、認知度の向上や購買数の増加などを指標とし、その指標を達成するために様々な広告手段を選びます。
「とにかくオシャレなデザインにしたい」「強みである〇〇や△△も全て伝えたい」など目的を見失っている広告も多いので注意が必要です。
目的である販売や事業の成長を促すために、消費者が求めていることを考えて広告を打ち出しましょう。
広告で使用される媒体
広告の種類は大きく下記4つが挙げられます。
・インターネット(インターネット広告)
・テレビ・雑誌・新聞・ラジオ(マス広告)
・チラシやデジタルサイネージ、タクシーなど(セールスプロモーション広告)
・TwitterやInstagram、FacebookなどのSNS(SNS広告)
各広告媒体によって狙える消費者の特性や年齢層は変わってきますので、どのような目的で広告を掲載するかということが大切です。
広告の内容は自社で自由に記載することができるため、押し出していきたい強みや、消費者から求められている情報を整理し、分かりやすく記載してあげましょう。
PRと広告の違いまとめ
これまでのPRと広告の特徴をまとめると下記のような表になります。
PR |
広告 |
|
---|---|---|
情報の発信者 |
メディア(第三者) |
自社(当事者) |
情報の特性 |
客観的 |
主観的 |
コントロール性 |
なし |
あり |
信用度 |
高い |
低い |
コスト |
低い |
高い |
効果 |
中長期的 |
短期的 |
発信方法 |
Webサイトやテレビ、SNS
などのメディア
|
広告枠 |
運営会社 |
情報を発信してもらうよう
働きかける会社
|
広告代理店 |
PRを実施することで、商品やサービスに対して共感を呼び、消費者との関係が構築されていきます。
消費者に良い印象を持っていただくことが、将来の販促活動を向上させる要因となるので中長期的なPRをすることが大切です。
そのためにも、混合しやすいPRと広告の意味を理解し、2つを切り分けた対策を実施しましょう。
PRを成功させるための3つのポイント
ここまでPRと広告の違いについて紹介してきました。
PRと広告の違いを理解することで、精度の高いPRを実施することができるようになると思います。
広告については、各広告媒体毎に様々な情報が各メディア毎に発信されていますが、PRについては中々言及しているメディアが少ないため、ここでは意外と難しいPRを成功させるポイントを大きく3つに分けて紹介していきます。
PRを成功させるためには、
①KPIや目標の設定
②行動計画の作成
③消費者の心を響かせる
ということが重要となります。
それではさっそくPRを成功させるためのポイントについて紹介していきます。
PRを成功させるポイント:①KPIや目標の設定
PRをする上で、KPIの設定は重要です。
メディアへの掲載数やSNSのエンゲージメント数などの指標をKPIに設定することで、具体的なPRの施策を考えることが可能になります。
間違ったKPIや抽象的なKPIを設定してしまうと、具体的な施策やクリティカルな施策は出てきづらくなってしまい、PRが失敗してしまうリスクが増加してしまいます。
リスクを軽減するためにも、商品やサービスの現状の課題や市場の状況を調査し、狙うターゲット層を定めてKPIを設定しましょう。
PRを成功させるポイント:②行動計画の作成
KPIや目標を達成するには、具体的な行動計画が必要です。
そのため、理想とするゴールから逆算して順番にどのPRをすべきか選択します。
例えばPRに割ける予算が少ない場合は、無料で実施できるSNSから始め、次にマスメディアにプレスリリースを配信するなど各会社によって行動が変わってきます。
自分の会社・サービスに合った行動計画を立て、戦略的にPRを行うことで成功確率を高めましょう。
PRを成功させるポイント:③消費者の心に響かせる
驚きや感動、危機感など心に響くPRは、メディアや消費者が情報を発信・拡散してくれる可能性が高いです。
「思わず知人に紹介したくなる」「立ち止まって見てしまう」ような情報の裏には企業の様々な想いが詰まっており、認知度向上が見込めるPRの例になります。
また、消費者の価値観や特性は時代やトレンドによって変化します。
そのため、SNSでは様々な情報が発信・拡散されていますが、その情報が発信されている理由を考えることが大切です。
日常生活の中でも心に響くようなPRの例は多く存在するので学んでみてください。
PRと広告が融合したようなマーケティングも登場!
PRと広告の違いについて理解できたと思いますが、近年ではPRと広告が融合したようなマーケティングも誕生してきており、より混同しやすくなっております。
みなさんの商品やサービスに役立つものや混同して間違えやすいものもあるので、PRと広告が融合したマーケティング手法についても理解していきましょう。
インフルエンサーマーケティング
InstagramやYouTubeなどのソーシャルメディアで活躍するインフルエンサーに商品やサービスをPRしてもらうといった手法があります。
企業ではなくインフルエンサーという第三者に紹介してもらうため、消費者からの共感が得やすいと言われています。
インフルエンサーを用いたPRをする際は、商品やサービスのブランドイメージに合った方に依頼することが大切です。
ゲームアプリを扱っているならゲーム関連に強いインフルエンサーに、健康サプリを扱っているなら健康関連に強いインフルエンサーに依頼することで、消費者との距離が近くなり共感を生むことができます。
広告感が少ないネイティブ広告
ネイティブ広告とは、記事一覧に溶け込んでいる広告や、Instagramのフィード投稿欄に混じっている広告など、掲載媒体のフォーマットに合わせた形で出てくる広告のことです。
ネイティブ広告には“PR”という文字を記載しなければなりませんが、コンテンツの一部として認識できるため、消費者に対してストレスを与えづらいというメリットがあります。
そのため、消費者に共感を生むような情報や有益な情報を提供することで拡散されやすくなります。
消費者が考えていることを理解し、クオリティの高いネイティブ広告を作成するということも1つのマーケティング手法です。
インタラクティブ動画広告
インタラクティブ動画とは、動画内でクリックやタップができるなど触れる動画のことです。
消費者(ユーザー)が能動的に体験できる動画になるため、消費者との接点が増えやすくなり、エンゲージメントの増加に繋がるといったメリットがございます。
実際に消費者が動画内で興味関心が高い内容をクリックしていくため、サービスや商品との共感値を生み、SNSで話題になったケースも数多くあります。
インタラクティブ動画もPRと広告の融合した新たなマーケティング手法として活用されていますので、気になる方は詳しく調べてみてください。
PRと広告の違い まとめ
PRと広告の違いについて紹介してきました。
もう一度、表で振り返っておきましょう。
PR |
広告 |
|
情報の発信者 |
メディア(第三者) |
自社(当事者) |
情報の特性 |
客観的 |
主観的 |
コントロール性 |
なし |
あり |
信用度 |
高い |
低い |
コスト |
低い |
高い |
効果 |
中長期的 |
短期的 |
発信方法 |
Webサイトやテレビ、SNS
などのメディア
|
広告枠 |
運営会社 |
情報を発信してもらうよう
働きかける会社
|
広告代理店 |
PRと広告が
融合したサービス①
|
インフルエンサーマーケティング |
|
PRと広告が
融合したサービス②
|
ネイティブ広告 |
|
PRと広告が
融合したサービス③
|
インタラクティブ動画 |
PRと広告は異なるマーケティング手段のため、それぞれの特性やメリットを理解し、適切なタイミングで実施することが大切です。
PRと広告を使い分けることで、短期的な戦略と中長期的な戦略を練ることができ、商品やサービスの成長を加速することができると思います。
その一方、PRと広告の意味や目的を混合してしまうと、事業の成長が鈍化してしまう恐れもありますので注意が必要です。
様々なマーケティング手法が生まれている時代であるからこそ、混同しやすくなっております。
PRと広告を上手く使い分け、消費者の心を掴んでいきましょう。
PRが難しいと感じる方はまず“RRP”がオススメ
PRと広告の違いについて紹介してきましたが、実際にどうPRをしていけば良いかわからないと感じる方もいるかもしれません。
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